逍遥歌

 本学には、現在、3つの逍遙歌が受け継がれています。いずれも感情を揺さぶる名曲と言えますが、このうち、第二逍遙歌は、惜別の折に歌われることが多く、その悲哀に満ちた曲調は、歌う者、聞く者の涙を誘います。また、第二逍遙歌は、かつて複数の大学の学生歌が収められたレコードが作成・発売された際、本学名物の「國大小唄」とともに、当該レコードに納められたことがありました。なお、過去には、全日本学生応援団連盟本部記念祭の場で、第一逍遙歌を披露したこともあります。当團では3つの逍遙歌を、夏季合宿等の機会を利用し、伝承しています。

第一逍遥歌
天に五色(ごしき)の星光り
地に繚乱の花を見る
夕陽(せきよう)西に傾きて
常盤の松に映ゆる時
若木が丘にそそり立つ
我等が母校見ずや君
我等が母校知るや君

若木が丘にそそり立つ
我等が母校見ずや君
我等が母校知るや君
第二逍遥歌

学びの丘に春たけて 庭の木陰に佇(たたず)みて
行きて帰らぬ青春を 君と共に謳わずや


夕月淡く昇る頃 折からうるむ笛の音に
抱く心もとけいでて 語らひ明かす今宵かな


見ようるわしき秋の夜は 北斗の清きかげ冴えて
かりがね遠く去りゆけば 懐郷の念(おもひ)去りがたし


菊より落つる白露に 栄華極めしバビロンの
遠き昔を偲びつつ うら若き子は涙する


悲風(ひふう)荒野に落ち果てて 寒月(かんげつ)冴ゆる冬の夜は
梢は黒く語らねど 健児の心燃えたてり


地上のそそる松柏(しょうはく)に 冬を過せし姿見て
希望ぞ胸に高鳴れば 我等は永遠(とわ)に光あり
第三逍遥歌
※通常は、序・想・結を一番ずつ歌う



旅衣色はあすれど 永久(とことは)に歩む世の道
さきゆきし跡を尋ねて 我も亦丘に登りぬ


嘆けども時の老いゆく とどむべき術もなかりし
慕へども友の去りゆく いつか想ひみん由もがな



再びの秋は来つれど 現世(うつしよ)の運命(さだめ)は暗し
寂しくも想ひは乱れ 今日も亦空しく暮れぬ


悲しくも眠らざりける 夜すがらの時の移ろひ
今はなき命のいくつ 清らかに今宵思ひぬ



波しぶき白くあがりて 潮騒の闇に溶けさり
悉皆(しっかい)は無染(むせん)に還り 散り散りの花は浮びて


めざめつつ征路の遠く 舞ひめぐる滅びの彼方
夜もすがらともしびかかげ 永劫の丘に祈らん